骨から金属を抜く抜釘〔ばってい〕手術
2008年1月9日 (水) 23:39 by 大阪サーファー
骨折・手術から2ヶ月半が過ぎ、退院以来3回目の診察を受けた。
午後には手術室が空いていたので、細い骨に入れてある針金を抜くことになった。
この針金、細いほうの骨(ひ骨)を固定していたもの。足首を動かすと、針金の先端がチクッと痛いので、リハビリの妨げになる。最初は固定という役割を担っていたが、骨がくっついてくると、邪魔者になるのもかわいそうだけど。
レントゲン撮影をして、診察室に入る。
先生がレントゲン写真を見ている。
ええ感じやんか、割れている部分にモヤモヤっと骨が出来てきてるやんか。牛乳や小魚食べてるんやな。
うーむ、左の写真は、確かに空間が淡く埋まってきて、盛り上がってる気がする。右はすき間がかなり白くなってる気がする。
「ゴメン」? 先生がゴメンってなんだ? 実は、太い金属を抜くためにあけてあったひざの部分、骨が出来てしまっているそうな。
ひざのアップ。 エンドキャップの上に、うっすらと骨が見えてる。見えにくいディスプレイの場合、コントラストを落とすと見えるかも(どうでもええわな) 確かに意識的に牛乳はよく飲んでいた、自宅・会社・ジュニアの冷蔵庫には、牛乳を常備してたからなぁ。牛乳を飲むと、こんな効果が出るなんて、侮れないな、牛乳。こんなに骨が出来るのは予想外だが、秋から冬あたりに抜き取る手術時には、15分ほどかけて削ればいいとのこと。それはそれで痛そうだな〜。
もう歩いてるんやろ?
・・・と言われる。自宅や会社の机付近などでは松葉杖なしで、少し動けるようになったが、すり足で歩幅5cm以下という感じ。松葉杖は歩く速度が早いので、まだまだ屋外では手放せない。自分の足で歩く練習(リハビリ)の障害となるのは、細い骨に挿入されている針金の存在だ。足首を動かすと、先端が刺さってチクっとする。だから歩くのは躊躇すると話す。
今日抜くか? 簡単に抜けるで。歯を抜くときに使う局所麻酔で簡単やって。手術室の予定見てみるわ・・・3時から空いてるわ、外来も終わってるやろし、やるかって。なんで手術室なんですか? ばい菌が入らないように手術室がええねんって。
早いほうがいいと思ったので、心の準備は出来ていないが、やることにした。
手術承諾書にサインしてって。やっぱり手術やんか。手術名は抜釘・・・ばっていと読むらしい。針金じゃなくて釘(くぎ)だったのね、ホホホホ(^^;ゞ
朝一番の診察はこれで終わり。夕方の会社の会議には出られなくなったので、ジュニアで自宅に戻って資料を作成し、同僚Nさんにメールで送るともう午後3時、手術の時間にちょうどだった。ジュニアで病院に向かう。受付が終わると手術室に通される。
手術着に着替えてくださいって。
手術更衣室にて、セルフタイマーで撮影
手術帽もかぶり、車椅子で手術室へ。ひさしぶりの手術室へ、今回はベッドではなく車椅子で移動する。ベッドでは自分で階段を上ってあおむけに寝る。心電図計や血圧計など、もろもろの医療機器が装着され、恐怖感緊張感が高まる。
まず、針金の先端の曲がった部分を、先生が指で触って探すのだが、指が時々針金の先端を捕らえると痛い。先生が言う、午前中は足がむくんでなかったからわかりやすかったけど、えらいむくんでるからわからんやんかーって。手術から2ヶ月以上が経過したが、まだまだむくみは続いている。
足が消毒される。黄色いヨーチンみたいなものらしく、ひんやりとはしない。次が麻酔注射かと思うと、恐怖感アゲアゲ、さっそく心拍数が上がる。
「チクッとするでー」・・・きた、麻酔注射だ。痛ったーい! 1本目が終わったらすぐに麻酔注射2本目・・・もっと痛いがな!!
思わずギャーと声を出すと、看護師さんがガンバッテーだって、ちょっとテレビの医療ドラマみたい。針の痛みと、何かが体内に注入されていく痛みが何度もしばらく続き、そのまましびれたような状態となるが、まだ感覚は残る。もう痛くないやろーって5本目を打っているようだが、しびれたまま、少しチクッとする程度になった。もう痛くないやろ〜って、さらに何本か麻酔を打つ。
手術開始。たっぷり麻酔打っといたでーとのことだが、皮膚を切られてる感覚はあるなぁ。
骨のすき間にある針金の先端をキャッチするのが難しいようで、骨をゴリゴリする感じがブキミ。
腰椎麻酔の時は無感覚で腰から下は全く別世界だったが、局所麻酔はゴソゴソしている状況がかなり強く感じられ、痛みが少し押さえられている程度という感じ、恐怖感は歯医者さんと一緒やね。
先生が針金をつっついているようで、針金が動くと、骨が痛くなりギャーっと声を上げてしまう。知ってました? 骨にも血管や神経があるんやて。局所麻酔は、麻酔が行き渡る皮膚や筋肉などには効くけれど、骨の神経には効かないらしい。骨の中に通されている針金が動くと、骨と擦れあって痛いそうな、はよ言うてーな。
先生が針金の先端をキャッチしたらしく、一気に抜くでーと言う。ギャー! 切られたり刺された痛みではなく、足が芯から痛い、骨が痛い。ハイとれましたって、血だらけの針金を見せてくれる。血を見せるなってば。持って帰りたいというと、お買い上げになられたものですから、どうぞだって。
洗浄消毒され、手術用具を滅菌保管する袋に入れてくれた針金、 長さ25センチ。これが数時間前まで、おいらの骨の芯部分に入っていたと思うと・・・。
先端は尖っています 手術でこの先端から押し込まれたわけやね。
こっちは足首側の先端(クリックして拡大) これ、この曲がった部分の先端が、チクチク痛くなる原因でした。これで痛みとはオサラバ、リハビリに専念できますね。傷ついているのは、引っこ抜くときについたものか、体内で暴れて付いたのか・・・?
縫合は、溶ける糸で皮膚の内側で縫ったとのこと。抜糸が必要な縫合の場合は、一週間毎日通院しなければならないらしいから、溶ける糸で皮膚内に埋没させる縫い方・・・これはすばらしい医療技術ですね。
3日ほど入浴禁止、痛み止めと抗生剤を処方するって。しばらく痛そうだけど、痛みが落ち着けば、リハビリ一筋です。
3日後、ガーゼを外して手術跡の傷口を見てみる。かなりグロイものを想像していたが、わずか5ミリ足らずの細い切り傷があるだけ。さすがプロの先生だなあ。さっそく某温泉の足湯に入ってみたが、傷口は痛くない。これで人並みの生活に一歩近づいた。

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